Customer's voice
お客様の声
丸和油脂株式会社
常務取締役 原料部部長 菅原 康 様
取締役 生産本部長 越路 文彦 様
生産本部 羽生工場 品質管理課 課長 棚橋 祐樹 様
導入後の変化
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夏場の冷房・冷蔵による電力使用量が増加。電気料金の高騰が経営を圧迫。
導入後
太陽光発電システムで電力の一部を自己調達。太陽光パネルによる遮熱効果で、建屋の冷房・冷蔵効率が向上。
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初期費用とメンテナンス費用を抑えながら、太陽光発電システムを導入したい。
導入後
PPAやリースなど様々な選択肢の中からコストを抑制した最適なプランを選択。
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企画設計・施工時だけでなく、導入後の運用・管理など将来も見据え信頼できる事業者を希望。
導入後
ソーラーフロンティアの実績、出光グループへの一貫発注による安心感や利便性が決め手。
目次
学校給食や業務用品に特化したマーガリンの製造・販売からスタートされた丸和油脂株式会社。大正12年に創業し、現在では家庭用品も手がけられ、マヨネーズやドレッシングをはじめ250種類以上の製品を展開するなど事業を拡大。独自の付加価値をもつ商品ラインナップが、同社の強みになっています。
東京の本社をはじめ、東日本を中心に5工場、全国の主要5都市に営業所を設置。しかし、これまで基幹工場としての役割を担ってきた埼玉県・春日部工場の老朽化が進み、2024年6月、埼玉県羽生市に新たな工場を開設されました。この羽生工場では、近年の健康志向など新たな消費者ニーズに応える製品づくりだけでなく、業務効率を高めながら環境にも配慮した生産活動を目指しています。その手段の一つが、太陽光発電システムの導入でした。
1. 冷房・冷蔵のために購入する電力を抑えたい
越路様:電気といえば、やはり近年の電気料金の高騰は影響が大きく、24時間365日冷蔵機器が稼働している自動ラック倉庫のある春日部工場では、月に数百万円単位で電気料金が前年より増加。経費は当然、商品に価格転嫁されてしまいますので、これを抑えられる手段はないかと悩んでいたところでした。
棚橋様:また、強烈な日射が工場建屋を熱して冷房効率を大幅に下げ、空調機に高い負荷をかけていました。春日部工場は4階建てでしたが上のフロアほどその傾向が強く、新工場ではこの悩みを何とか解決できないかと考えていました。
菅原様:そこで、自分たちで電気を作り出して消費できるだけでなく、太陽光パネルが工場の屋根に降り注ぐ日射を遮ってくれる太陽光発電システムに関心を持ちました。埼玉県では事業者に対して環境配慮を強く求めており、条例でも温室効果ガスの排出量の削減をしていくことが定められています。弊社としても持続可能な経営を重視しており、SDGsへの取り組みを推進しています。顧客や取引先に対して、温暖化対策の具体的な取り組みの1つとしてPRできるとも考えました。
2. 性能やコストだけでなく、実績やグループ連携による安心感が魅力
菅原様:各社がいろいろな提案をくださり、その全てを社内で議論。初期費用とメンテナンス費用を抑えて太陽光発電システムを導入できる仕組みPPAに関心が集まりました。これに関してリースの提案もしてくださったソーラーフロンティアが候補に残り、同等の機能・品質に調整いただいた上でコスト比較。ソーラーフロンティアのご提案を採用することに決めました。
ご提案は、建屋の形状や向き、太陽の動きや日射量などを加味して、太陽光パネルをどう設置すれば期待する発電量が得られるのかが、よく考えられていました。そして、選定当時はまだコロナ禍にあり、社会的に物流停滞や機材不足などが起きていたためコスト増を覚悟していたものの、実際には求める発電量を当初の費用内で実現する提案をしてくれました。
導入してみて、あらためて出光グループの総合力も魅力ではないかと思っています。今回、太陽光発電システムの企画設計と導入後の運用・管理についてはソーラーフロンティア、設置工事はソーラーフロンティアエンジニアリング、そしてリース契約に関しては出光クレジットに発注。出光グループに一気通貫してお任せできることに安心感がありました。
棚橋様:例えば、業者が運用・管理フェーズで何をしてくれるのか。他社の提案はどこか手薄に感じられた一方、ソーラーフロンティアの提案は何か問題があった際にも迅速に対応していただける姿勢が感じられました。特に、発電状態を遠隔監視しているサービス体制には信頼感があります。
越路様:私は主に設置工事から関わっていますが、工事についてソーラーフロンティアエンジニアリングのご担当者が細かなことまで明確にご説明くださり、「しっかりとした進行管理をされる会社だな」という印象をもちました。実際、工事はスケジュール通りスムーズに進行。工事中、現場の作業員とも密にコミュニケーションをとられていて、円滑な工事を促しておられるようで非常に好印象でした。
棚橋様:工場竣工後、引き渡しの際に丁寧にご説明と、操作・運用に関するわかりやすい資料もいただきましたので、すぐに社内で共有し運用に入れました。後で操作に困るようなことも起きていません。このご説明や資料は、とても役立っています。
3. 今後、見えてくる効果に期待!さらなるステップも見据えて
菅原様:そしてシステムの導入から運用・管理、リース契約まで、まとめて出光グループに発注したことは今後の運用管理においても利便性や効率がよいはずで、きっと5年、10年後にこのシステムに関わる人にとっても負担が少ないのではと思っています。
棚橋様:今後、基幹工場となった羽生工場を、弊社の他工場の責任者らにも案内していくことになります。その際、この太陽光発電システムは大きなポイントになるでしょう。価値が伝われば、他工場で導入を検討する話にもなろうかと思います。
越路様:製品の日々の生産高に対して、以前なら何キロワットの電力を消費していたものが、どれだけ削減できたか。これから夏を迎え、太陽光発電システムが稼働する中、効果が具体的な数字で見えてくることが楽しみです。
棚橋様:太陽光パネルの設置による遮熱効果も出てくるのではないかと期待しています。私は日々の発電量を見ていますが、予想以上に発電できており、思った以上に電力の購入量が減っている印象です。発電量もそうですが、私たちが日々利用している電力量をリアルタイムに確認できるという点は魅力です。
菅原様:今後1年間で、総電力使用量の何割を太陽光発電で賄ったのか。春日部工場に対して、羽生工場の電力使用量はどうなったのか。その結果を評価し、次のステップとしてどのようなアクションをすべきなのか。私もそこに大きな意義があると考えています。
越路様:太陽光発電に関して、私たちは素人です。まずは1年間モニタリングをし、いろいろな知見をお持ちのソーラーフロンティアから、さらにアドバイスをいただきたいです。今後も一緒に成長していければ幸いです。
企業プロフィール
資本金 6,300万円
従業員数 278人※パート/工場内勤務含む
事業内容
- マヨネーズ類、ドレッシング類の製造・販売
- マーガリン類の製造・販売
- 精製油脂の製造・販売
※本事例の内容は取材時(2024年7月)時点の内容です。